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仮性近視と学校の視力検査


目のピントが近くに合うようになり、遠くが見えにくくなるのが近視ですが、近視の中でも、目の調節機能の緊張によって、一時的に近視になっている状態のことを「仮性近視」、または「偽近視」と呼びます。

仮性近視は、近くばかりを見続けていた時に起こります。目のピントを調節する毛様体(毛様筋)が、近くを見るために緊張した状態がつづき、そのまま凝り固まってしまい、ピントが近くに合ったままになってしまうのです。

仮性近視になっている目は、ピントが近くに合ったままになっているので、永続的な近視の人と同じように、遠くが見えにくくなります。この状態で簡単な視力検査を受けると、当然、近視と判断されてしまいます。

例えば、一般的な小中学校で行われる視力検査は、片目を隠して“ランドルト環”と呼ばれるCに似た輪を見て、輪の欠けている方向が分かるかを検査する、簡単なものだと思います。目の細部までを専門医が検査することはありません。この時、検査の前の授業で教科書などを見続けて、目の調節力が緊張して仮性近視になっていた場合、本当の視力よりも近視に近い検査結果が出てしまうことがあります。

また、このような簡単な検査での正しくない結果を信じてしまい、眼科ではなくメガネ販売店などで近視用のメガネを作ってしまうと、目に合っていないメガネをかけることになり、そのおかげで視力が悪化してしまうことも考えられます。

ですから、お子さんが学校での簡単な視力検査で近眼の傾向があると診断されても、すぐにメガネを作るのではなく、まずは必ず眼科に行き、より精密な検査を受けることが大切です。眼科での検査であれば、仮性近視の状態でも正しい視力を検査するために、ピントが合わないように調節したメガネに目を慣れさせてから検査を行う雲霧法などの検査方法で、正しい視力を測ることが可能です。また、初期の仮性近視であれば、毛様筋を緩ませる点眼薬を使うことで、毛様体の緊張がほぐれて近視が改善できることもあります。

くれぐれも、簡単な視力検査の結果だけでメガネを作ってしまわないよう、気をつけてください。視力が悪くても仮性近視の疑いもありますので、まずは眼科で検査を受けることが重要です。

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