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ソフトレンズはなぜ乾燥しやすい?


「ソフトコンタクトレンズをつけると目が乾きやすい」とよく言われています。なぜ、素材自体にも水分を含んでいるはずのソフトレンズの方が、水分を含まない素材でできているハードレンズよりも、乾燥しやすいと言われてしまうのでしょうか?

その原因を知るために、まずは裸眼の時に涙がどのように蒸発しているのかを見てみましょう。

裸眼の時、角膜の表面には常に涙の層ができています。この涙の層は、まばたきの度に再合成されていますが、この時、単に涙液だけが分泌されるのではなく、同時にマイボーム腺と呼ばれる分泌腺から油分が分泌されて、涙の層の表面に油の膜を張っているのです。この油の膜のおかげで、裸眼の目から蒸発する涙の量は低く抑えられ、目が乾き難くなっているのです。

ところが、ソフトレンズを装用した場合、まばたきの時にできる油膜の層が不完全になります。まばたきをした際に、ソフトレンズの内側と外側に涙の層ができあがりますが、ソフトレンズの外側にある涙は、ソフトレンズ内部の水分と結合したり、流れ落ちたりして、裸眼の時のような完全な油膜ができないのです。そのため、ソフトレンズの表面から水分が蒸発する早さは、正常に油膜が張られた裸眼の時の10倍以上にもなると言われています。涙の水分も、ソフトレンズの水分と結合した後に蒸発していくので、結果的に目が乾きやすくなります。

では、ハードレンズの場合はどうなのかというと、ハードレンズを装用している場合でも、レンズの外側の涙はすぐに流れ落ち、油膜が正常に張られることはありません。しかし、ハードレンズは素材が水分を通さないので、レンズ内側の水分がハードレンズを通して蒸発することはありません。ソフトレンズは、水分を通すことで角膜に酸素を供給する構造になっているため、ソフトレンズの水分と結合した涙も蒸発していく形になりますが、この点がハードレンズとは大きく違っています。

素材自体に水分を含むソフトレンズは、構造上の理由で涙が蒸発しやすいという特徴があります。そのため、乾燥しやすいと感じる装用者が多いというわけです。

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