医療用のカラーコンタクトレンズがある?

カラーコンタクトレンズと言えば、一般的におしゃれ用のアイテムとして広く認識されていると思います。瞳が黒色の日本人でも、カラーコンタクトレンズを装用することで、虹彩の色を青や赤、灰色など、様々な色に見せることが可能ということで、モデルなどの職業に就く人にも人気があります。
その一方で、ファッション目的でカラーコンタクトレンズを粗雑に扱う人が多く、これが問題視されています。実際に、ケアもせずにカラーコンタクトレンズの装用を適当な扱いで繰り返し、重い眼障害にかかった人もいるのです。
しかし、カラーコンタクトレンズは、このようなファッション目的でのみ使用されるものではありません。実は、医療用にカラーコンタクトレンズが利用されることもあるのです。カラーコンタクトレンズが医療目的で使われる場合の一つが、無虹彩眼や虹彩欠損の場合の対処法として用いられることです。
無虹彩眼とは、虹彩(黒目の内、中心部分の瞳孔を除いた部分)が先天的にない症状のことで、虹彩欠損とは、虹彩が外傷などの影響で欠けてしまっている状態のことを言います。
虹彩は、瞳孔に入ってくる光の量をコントロールする筋肉です。人の目もそうですが、猫の目などが、周囲の暗さなどによって、極端に細くなったり丸くなったりするのも、虹彩が収縮して光が通る穴の大きさを変えているためです。
ですから、無虹彩眼や虹彩欠損などの症状があると、目に入ってくる光の量が調節できず、多量の光が目に入ってくる状態のままとなり、まぶしくて物を見ることができません。
そこで、虹彩の色をプリントしたカラーコンタクトレンズを装用することで、目に入ってくる光を抑えるというわけです。また、眼障害によって角膜が白く濁ってしまうという角膜白斑の患者も、色を正常に見せるためにカラーコンタクトレンズを使用することがあります。
ただし、コンタクトレンズで眼障害を起こした場合は、コンタクトレンズ自体との相性もありますので、必ずしもカラーコンタクトレンズの装用が適当とは言えません。
いずれの場合も、カラーコンタクトレンズは医療用に開発されたものが用いられます。このように、ファッション以外の目的でも、カラーコンタクトレンズが利用されることがあるのです。
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