アカントアメーバの危険性

角膜炎の原因として有名なアカントアメーバは、ミジンコなどの微生物よりももっと原始的な、原生生物の一種です。まれにアカウントアメーバと表記されている場合もありますが、アカントアメーバ(Acanthamoeba)が正しい名称です。土や池の中などに生息していて、水道水、井戸水の中などに確認できることもあります。
このアカントアメーバが目の中に入ると、角膜を侵食しながら目の奥へと侵入して炎症を起こし、放置すればやがて失明に至ります。アカントアメーバによる侵食が重度になると、黒目が白く濁り、角膜が溶けて欠けてしまっているのがはっきりと確認できます。
アカントアメーバは、一般的な洗浄液、保存液では取り除くことができません。そのため、80年代には、水道水に錠剤を溶かすタイプの洗浄・保存液が使われていた国で、アカントアメーバ角膜炎による失明が多発しました。
日本ではかつて煮沸消毒が一般的でしたが、より手軽なコールド消毒(洗浄液、保存液)による消毒が普及した現在では、再びアカントアメーバによる角膜炎の症例が増えてきているようです。
アカントアメーバによる角膜炎は治療が困難で、早期発見もしにくい傾向にあります。アカントアメーバに感染しないよう、くれぐれも、コンタクトレンズを水道水で洗ったり、コンタクトレンズを装用したまま洗顔をしたりしないように気をつけましょう。
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